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ある朝突然に気づかされる靴下の世代交代と閾値

今朝、靴下を履いた直後、というより、つま先を入れた瞬間からきっちりと装着するまでの間に違和感を感じた。

薄い・・・ 一旦脱いでその色と形状を確認したが、私が想定していたお気に入りの靴下(※)だった。

前回履いた時は(きっと)満足する厚さを保っていたはずなのに。

いや、違う。靴下は洗濯の度に少しずつ少しずつ、身が削られていったのだ。

大工が鉋で削るように。

そして、ある一定の厚みが無くなった時に気付いたのだ。

もしかしたら気付かされたのかもしれない。もう世代交代だよ、と。

私は愚かにも毎日変化する靴下の厚さに気づけなかった。

ごめんなさい、もっと早く変化に気づけたのかもしれない。

今回の一件で、人間には厚さの変化に気づく閾値みたいなものがあるのでは、と感じた。

ミクロン単位で厚さを判断する機械工の職人さんがいるのだから当然であろう。

靴下を履く度にミクロン単位で厚さを判断し、その洗濯回数を識別できるマイスターがそのうち現れるのではなかろうか。

※無印良品の製品。アシンメトリーデザインで、右と左を区別するため、小指側に”L”と”R”の刺繍が施されている。一回目の洗濯後に”R”はその様相を著しく変化させ、識別不能に陥いった。そのため、かろうじてわかる”L”に該当するかどうかで見極めることになった。case文からif文に書き換えたようなものだ。