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敢えて白票を投じる そこに意味はあるのか?

大阪市長選の開票作業は23日午後9時から区ごとに行われ、いずれの開票所でも無効票が目立った。 6万票超の無効票のうち、白票は4万5098票、候補者名とは無関係の内容などが書かれた票が2万2408票に上った。 福島区役所では、職員が白票を「白票」と書いたかごに仕分け、次々と積み上げた。「ふざけるな」や、大きく「×」と書かれた無効票もあった。男性職員は「これまでと比べものにならない無効票の多さ」と驚いた。大正区民ホールでも白票は多かったが、「税金は大切に使いましょう」「該当者なし」と書かれた無効票も。淀川区民センターでも、「投票したい人がいません!!」と記した票があった。 (2014年3月24日08時00分 読売新聞)

このような記事があり、白票とか棄権(票)というのが気になって、色々と調べてみました。 ※棄権票という表現がチラホラ見えたので、(票)をつけてます。

まず、無効票やら白票・棄権票など、投票用語が色々あるので整理してみます。 私たち有権者の投票は、その有無・内容によって以下に分類されます。

  • 投票者
    • 有効票
    • 無効票
      • 白票
      • 間違い
      • いたずら
      • etc
  • 棄権者

この通り、白票は無効票の一部でしかありません。
つまり、間違いやいたずらの投票と同じものとして計上されます。

この時点で、「棄権票」というのは曖昧な表現であることがわかります。棄権者なのか、それとも棄権を意図して「×」を書いた無効票なのか。

法定得票は有効票しか気にしない

続いて、当選するための票の割合「法定得票」を見てみます。 日本の公職選挙における法定得票

選挙 法定得票
衆議院小選挙区 有効得票総数÷6
衆議院比例代表 (なし)
参議院選挙区 有効得票総数÷議員定数÷6
参議院比例代表 (なし)
都道府県知事 有効得票総数÷4
都道府県議会議員 有効得票総数÷議員定数÷4
市町村の長 有効得票総数÷4
市町村の議会の議員 有効得票総数÷議員定数÷4

ご覧のとおり、全て「有効得票総数」(=有効票)です。

つまり、無効票である白票は、当選へ全く影響しません(当たり前といえば当たり前ですが)。

白票に色はあるのか?

続いて、「白票を投じることで、固定票を持っている政党を有利にしてしまう」という意見があったので、それについても考えてみます。

まずはじめに、白票が投じられた理由には、大きく以下の2つがあると思います。

  • 誰かに投票しようと思っていたが、直前で白票にした
  • もともと白票で投票することに決めていた

前者の場合(そんなの白票からは読み取れませんが)、「固定票を持っている政党を有利にしてしまう」は正しくなります。法定得票に影響する有効票になるはずだったのが、無効票になってしまいますので。

一方、後者の場合は潜在的に無効票のため、全く影響がありません。

最後に、よく話題にのぼる投票率(投票者/有権者)ですが、この投票率はニュースやギネスブックに話題となる以外に、選挙への影響はあるのでしょうか。

要するに、選挙が成立するために投票率がある一定値必要かどうか(いわゆる「最低投票率」が設定されているかどうか)なのですが、日本の選挙においては設定されていないようです(一部の住民投票などで設定されている自治体もあるようです)。

結論

積極的に「白票を投票する」のは無意味

でも、それがきっかけでニュースとなり、この記事を書くことになったので一定の意義あり、か